飴釉椿文大皿

昨日の窯出しのつづきです。


作陶を続ける限りは、いつも新しいものにトライしてゆきたい。

去年とは違うものを作る今年でありたいと思う。そういう意味で”変わらなきゃ”は、僕にとって良くも悪くも大切なキーワードです。

昨年暮れから描き始めた椿柄も、そろそろ終わりにしようと考えていましたから、今回は思い切って、信楽の赤土を使って椿文の大皿を作ってみました。


花と蕾の部分だけに白化粧土を施し花弁を線描きし、その他には抽象的な掻き落とし柄を存分に入れて素焼しました。素焼き後、雄しべと雌しべのある花心には、茶呉須をぬった後透明釉を施し、それ以外には黒釉で茎と葉を描き、そこに飴釉を薄めにして流し掛けして、本焼成しました。


飴釉の釉調の濃い部分が赤く発色し、茎や葉の黒と、花や蕾の白化粧とのカラーバランスと、掻き落としの抽象柄が面白い30cm台の大皿が偶然にも焼き上がりました。


この椿文の皿を最後にするつもりで、思い切ったことをして、思わぬ効果を得ることができるなんて、ホント不思議です。


次回にはもう一度、この方法で椿文の器と、ひなげしの柄のものを、やろうと思っています。やっぱり、僕にとって”変わらなきゃ”は、良くも悪くも大切なキーワードです。


コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    MaruyamaH (日曜日, 31 5月 2015 12:52)

    HP楽しく拝見させて頂いております(^^)
    大ぶりの椿文大皿ステキですね〜。
    金目鯛の煮付けとか豚の角煮など盛り付けたくなっちゃいます。あ、山菜の天ぷらも合いますね!
    お料理をより引き立たせてくれる、重厚感と品が感じられる器です。