雛罌粟

アグネスチャンのあの歌の、丘の上に咲いていた花です。

雛罌粟、この漢字”ひなげし”と読めますか。


5月中旬の久しぶりのアトリエの庭に、他の花を寄せ付けない圧倒的な存在感で、咲いていたのがこの花です。あの恋の歌とは似ても似つかない、毒々しいほどの花びらの朱赤の色と大きさに、驚かされながら、夢中になってスケッチをしました。

椿を描いているさなかから、気になり続けたひなげしを、4日前にロクロで引いた25~34cmのお皿の4枚に、描き始めました。

生乾きの生地に掻き落としで柄を描き、赤い化粧土を施し、素焼き後に弁柄で花びらや花芯を描きます。

初めて使う赤い化粧土の色確認のテストピースとして、お皿一枚を焼こうと思っています。しっかり描いたものを焼かないと、分からないのが素人です。それでも、ダメだったら失敗だったら、庭の隅で泣きながらまた割るんだろうなぁ……。などと独り言です。