黒筒茶碗

またまた、先日の窯出しの続きです。


信楽の白土2に対して赤土1の比の粘土で、手びねりした筒形の抹茶茶碗です。玉作りで成形後、ざっくりとへらで面取りし、低めの高台を削り出ししました。極力作為を排除し、自然に出来上がった姿形を尊重しながら口を締め、口作りをしました。見込みには指後を残してあります。


いくつ作っても思うようにならないのが抹茶茶碗ですが、自分としては成形の部分では300個に1個位の、納得のできの姿形になりました。


素焼き後、飴釉薬と黒釉薬と柚子肌天目釉薬の3つの釉薬で、電気窯で作る黒茶碗を狙って施釉しました。黒茶碗なんだから、もう少し黒くしたかったと言うのが本音です。焼き上がりをイメージしながらの施釉は、何度やっても難しく、特に抹茶茶碗の場合は、自分のオリジナリティを表現したいと思いながらも、作為が嫌味にならないように意識しすぎるのでしょうか、いつも出来上がりが、いまひとつ踏み込み足らずのように感じてしまいます。全く度胸なしです。抹茶茶碗が焼き上がる度に、度胸なしの自分を責めてしまいます。

築窯しての5年間で、抹茶茶碗はきっと6~700個は作ったでしょうか。いくら作っても、作っても作っても、難しくなるばかりです。

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コメント: 1
  • #1

    (土曜日, 15 8月 2015 20:12)

    ネコみーちゃんさん
    お久しぶりです。FURminatorはホント優れものです。
    FURminatorのコマーシャルをするつもりはないのですが、可愛い白吉とのコミュニケーションができるし、真っ白になって触り心地も良くなるし、アトリエ内の抜け毛を少なくできる。一挙両得のブラシです。そうです、白吉とのグルーミングで気分転換です。