呉須染付の直径27cmの皿です。
最近の作陶では、赤土の入った粘土に黒釉や飴釉や黄瀬戸釉や弁柄の下絵が中心で、焼き上がりが黒や茶色のものばかりでした。お蔭でアトリエの中は、黒や茶色の陶器が所狭しと溢れています。そんな中での、久しぶりの白い土に呉須(酸化コバルト)の下絵のものです。自分でも新鮮に感じています。
信楽の白御影土をロクロで成形し、700度で素焼きしたものに、呉須で下絵付けしました。庭に咲く草花も一緒ですが、性懲りもなく飽きもせずに相変わらずの、またまた椿の花の柄になってしまいました。
真っ白な土が、コバルト色の下絵の間から清潔そうに輝いてます。弁柄では色の濃淡はほとんど出ないのですが、呉須は繊細な濃淡の色調が表現できます。呉須の絵付けが久しぶり過ぎて、絵付けに慣れていません。残念ながら、せっかくの繊細な濃淡がコントロールできずに終わってしまいました。と言うことで面相筆はともかく、ダミ筆は全く使えませんでした。トホホホッ…。
それでも、アトリエの棚や床の黒や茶色の陶器の中に、白とコバルト色が際立って輝いていますよ。
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