なんともかわいい、3頭身の頭でっかちの姿が絵になる蕪。

写真の蕪の押し型もなかなかの愛嬌ものでしょ。

 

粘土を手でたたいて平らにして、蕪の押し柄のお皿を作ります。

数か月前に作った蕪の押し型は、すでに素焼きして準備してあります。

手でたたいて出来上がった不定形の形を味わいとしました。そして押し型で押すので、多少の指痕や凸凹があっても、それも効果です。

 

手で丁寧にたたいて、全体を約3~4mm厚にし、それを平皿型に手と指のお腹で何度も何度も押し付けて、しっかりとお皿のアール形状に馴染ませます。

粘土の乾き具合をみて、蕪の押し型で間が空かないように、でも重ならないようにおしてゆきます。蕪と蕪の間の隙間に所々渦巻き柄を押すと、蕪だけの単調な景色に、奥行きができるようです。ただし、渦巻きが多すぎないほうがいいようです。

 

今回のお皿は、古信楽細目の白土で作りましたから、青白ガラス釉で本焼成しようと考えています。古信楽の白い粘土の蕪や渦巻きの窪みに、透明な青ガラス色の釉薬が溜まり、そしてそれに貫入が入って……。まだまだ焼いてもいないのに、今から楽しみです。