昨年のちょうど今頃だったでしょうか、三軒先のお宅の庭に咲くこの紫色の花を、数株分けていただき南西側の庭へ移植しました。
春先の双葉が出始めるころには、昨秋に移植したこの名も知らぬ紫の花のことを忘れてしまい、芽吹いたばかりの双葉を草刈機で半分近くを刈ってしまいました。草刈機を逃れたものでしょうか、なんとか生きていてくれました。そして今秋には、四抱えほどの見事な花を咲かせてくれました。
それにしても秋の夕暮れの優しい陽光に映えて、なんと美しい色合いなのでしょう。お抹茶色の葉に淡い紫のぼかしの花姿、そしてこの蝶のビビッドな黄色とが拮抗しながらも、美という調和の中にあるのです。色彩だけでない、天然の質感も絶妙なコントラストです。
自然こそが最高のアーティスト。
色彩と質感の妙。
ただただ、妙、妙、妙です。
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