秋草柄の飴釉の平皿に、今年の茶巾絞りです。
毎朝の収穫を2日もためると、約2kgになってしまいます。これを良く洗ってからしっかり蒸し上げ、冷めたところで包丁で二つに切り、外皮や甘皮が入らないように、スプーンで実を取り出します。
栗が2kgあると大きなボールに2山分です。これをもう一度、甘皮や胚芽の色のあるところを、スプーンとピンセットで細心の注意をはらいながら、気長に気長に取り出します。凄い量ですが、ここの作業を怠ると味に雑味が、そして写真のような綺麗な色にならなくなってしまいます。
蒸しあげてから数時間、ただただ黙々とこの作業をすることになります。和菓子屋さんでもないのに、夫婦共々本気モードです。そして次に、取り出した実の全量に対して、30%の量目の三温糖を加え、弱火で焦がさないように練り上げてゆきます。食感が楽しめるように、適度に栗の粒々を残したほうが、より美味しく感じられますよ。もちろん途中で何度も何度も味見と称して、いただきます。ちょっと熱々の出来立ては、絞らなくても美味、絞ればなお美味しいから不思議です。
粗熱をしかっり取り、布巾で絞ります。やはり我慢できず、ここでもいただいてしまいます。食べ過ぎに気を付けないとお腹が張っちゃいますよ。あはははっ……。1週間までは冷蔵庫で保存したものでいただけますが、それ以降になるものは、冷凍庫で長期保存することになります。秋の終わりまでは濡れ縁で、本気の茶巾絞りとお薄が楽しめます。
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H Maruyama (火曜日, 13 10月 2015 11:22)
工程を拝見するだけで、丁寧な時間のかかる作業。。。和菓子職人さんもビックリですね(^^)
それより、栗の茶巾もキュウイも素敵な器に盛られて美しいです。
koh (火曜日, 13 10月 2015 21:14)
H.Maruyamaさん
たびたびのコメントありがとうございます。
先日のモンドリアン柄のお皿は、もったいなくて使えずにいます。ただいま、リビングの仙台箪笥の桜丸の上で輝いています。古い箪笥に不思議なバランスで、綺麗ですよ。