先日、ジュエリー作家の北村公晴氏がご夫婦で、アトリエに遊びに来てくださいました。
美味しい食事と楽しいお話しと粘土遊びで、あっという間の一日でした。
一芸に秀でた人はさすがです。何をやっても個性的で魅力的な作品を作ってしまいます。優しく微笑むキリストの大きな顔の入ったお皿を、ささっと作ってしまい、その後少女の顔のワインカップを……。
子供のように、粘土遊びを楽しんでいました。
写真は奥様がつけていた、北村氏作の琥珀のブローチ&ペンダントです。
不透明なクリーム色や濃いこげ茶色は、琥珀の中の不純物が織なす自然の美しさだそうです。本来の透明度のある琥珀色部分とも、いいバランスです。琥珀は松脂などの樹脂の化石ですので、大きくても軽いのが特長です。この作品も大きく魅力的なものになっています。
琥珀を中心に軌道を描く、宇宙を表現しているのでしょうか…。
琥珀は透明度の高いものが高価値とされていましたが、北村氏は不純物が入ったり濁った価値が低いとされていたものに、新たな魅力と価値を創造した、数少ない作家だといえます。彼の美意識が、くずとされてきた琥珀に新たな命を与えたのです。
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