古信楽の細目粘土で成形した、カップのテスト焼成の3点です。
奥から、ボディーに白マット釉に失透マット釉を重ね掛けして、持ち手に
海鼠釉を掛けたものと、飴釉を薄めに掛けたものです。艶無しのボディ
ーと艶有りの持ち手とのバランスが、いい雰囲気です。
そして一番手前が、ボディーに黄瀬戸釉を掛け、持ち手は呉須で下絵
付けして石灰透明釉をかけたものです。クヌギのあくに浸けて、黄瀬戸
釉の貫入をハッキリさせてみると、細かく繊細な貫入がギッシリと入って
いて魅力的な仕上がりです。持ち手の白い地肌と青い呉須と、ボディー
の黄瀬戸釉の淡いクリーム色とのコントラストが、貫入が入ったことで少々
地味目ですが気に入っています。
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