アトリエの年越し蕎麦

明日から82日間の東京での冬ごもりです。


帰宅前日の昼食は、当分の間は食べられなくなる、叶内さん家の一日限定25食の蕎麦です。

蕎麦の前に、蕨の一本漬けとお新香、ぜんまいと冬瓜の煮物などを、そば茶とともにいただきながら、おやじが打つ瑞々しい蕎麦が、茹で上がるのを待ちます。

11月の半ばから新そばです。そばのいい香りがします。色の濃い十割そばのかためのしこしこを口に含み、奥歯で噛みしめるとそばの旨みが口中に広がります。つゆのいいだしとの塩梅が、石臼びきの自家製粉の十割そばのしこしことからまって、もう堪らないとろけるような瞬間が到来します。日本に生まれてよかったと、何時もながらしみじみしてしまいます。季節折々の山菜の天ぷらも、にしんの甘露煮も美味です。おやじと奥さんの笑顔も、心にしみる美味です。

今日は、毎年恒例の最後の美味しいお蕎麦を食べてから、アトリエの大掃除でした。もうくたくたです。