山之郷の空のような、冴えた青い花色。6~10mmの小さくても可憐な花が、南西の庭一面にびっしりと咲いています。すみれじゃないし何かなと、野の花図鑑の山里の頁で調べてみると、この名前が出てきました。
おいおい”オオイヌノフグリ”とは、この花の姿形には似つかわしくない、何て可哀想な名前なのでしょう。要するに犬のタマタマの意味です。それも大きいほうだぞ~って、言っています。
図鑑には、花の形ではなく二つ並んだ胞子の姿からこの名が付いたと、書いてあり写真も載っています。犬のそれをしっかりと見たことはないけれど、ふむふむ確かに似ているような気がします。うっすらと毛も生えていて、愛嬌すら感じますが、がっ……です。この可愛い花にフグリとはいかがなものでしょう。
きっと咲いている花を見る前に、タマタマを見ただけでこの名前を決めてしまった植物学者の先生がいたのでは…。
翌年この花が咲いている姿を見た時に、何を思ったかな。
コメントをお書きください