暖かな陽ざしが出ると、窯出ししていてもビオラの強い香りが、快く鼻腔を刺激してきます。思わずビオラの黄色と紫色の香りを、胸いっぱいに吸い込みます。花が終わった木蓮の足元では、ジューンベリーや木苺、木爪、シャガやムスカリも咲き始めています。枯れていたようなアカシアの枝先も芽吹いて、陽の光にきらきらと輝いています。
もうすぐです、耳鳴りの向うに熊ん蜂の羽音と共に、アカシアのあの白い花の優しい甘い香りでアトリエ全体が包まれるのも…。もうすぐです。
散歩道の田んぼは田起こしが終わり水が張られ、いったい何処からきたのでしょう、オタマジャクシがもう泳でいます。
いや~っ、ホントにいい季節です。
生きとし生けるものたちの、命がキラキラ輝いています。
今年もこの瞬間に立ち会えていることに、心から感謝です。
ちょうど本焼成の100回目の窯出しです。
1回の焼成で、湯呑やカップだったら50~60個入りますから、5000~6000個に、お抹茶茶碗だと2500~3000客にもなる計算になってしまいます。ビックリです。
今回は、へんてこな30cmの100回目オベリスク(写真)と大壺でした。
コメントをお書きください
中村知二 (土曜日, 25 6月 2016 10:41)
HP拝見しました。ますます頑張っていますね。すばらしいです。
面白い作品です。
koh (火曜日, 28 6月 2016 18:44)
中村知二さま
コメントありがとうございました。
いえいえもう頑張ってません。と言うより、体力も気力も続かず頑張れなくなってます。
ただただ粘土の魅力に魅せられていて、自分流で楽しんでいます。