赤土に白象嵌の、40cm超えの鉢です。
いつもの信楽赤土で板作りです。粘土が動かなくなり始めの生乾きのところで、櫛目を入れたり渦巻きの押型などで、全体に柄をつけてゆきます。素焼き後に白化粧土を、柄に沿って塗り込んでゆき、柄以外のところの化粧土は、スポンジに水を含ませてかるくふき取ります。そしてまた素焼した後、黄瀬戸釉薬を霧吹き掛けして本焼成しました。
焼き上がりの赤土の濃い目の色と、化粧土の白色とのバランスが上手くゆき、アットランダムに入れた櫛目も、意外な繊細さで見え隠れしてくれていて、気に入っています。
そしていつもながら、なんと言ってもiPhoneで撮れてしまった写真がいいのです。ライティングに工夫もなく、ただ窓からの光がテーブルに反射して、半逆光ぎみでまるで計画したように写ってしまっています。背景のマレーシア製の木彫りのベンチの唐草模様とステイン色と、赤土の色が綺麗でしょ。
iPhoneを手にしてから、デジカメは全く使わなくなってしまいました。何故かデジカメより上手く撮れてしまいます。不思議です、どうしてなのでしょう。
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