いつもの散歩道から脇道へ一本入ったら、おっと、ビックリの景色です。きちんと手が入っている畑地がグワーッと広がっています。大きくうねうねとしたアンジュレーションの大地を、直線的に切ってゆくストライプ柄に耕された畑が、なんとも綺麗です。
刈りこんであるお茶の木を境に、枝豆かお芋の小さな芽が整然と並んでいます。いったい誰がこんなに几帳面に耕しているのでしょう。狭い国土の日本の千葉の山之郷の畑地を、きっと日本人の几帳面さが、幾重にも重なる織物のように、そして抽象画のアートのように耕しているのでしょう。
誰もいません、風の音しか聴こえません。いやいや驚くほど静かです。梅雨の止み間のベタッとした、表情のないバカみたいに広い空が、信じられない広さで畑地の上にただただあります。
窯詰めを終えてのお散歩は、何時ものことだけど腑抜け状態です。完全に気持ちは腑抜けて歩いています。
あれれっ、さっき頭の中のネジが、外れて転がり落ちた音がしたような、、、確かにあれは耳鳴りや風の音じゃなかったよな……。
コメントをお書きください