出雲蕎麦

寝台特急サンライズ出雲で953km、約12時間かけて出雲へ、4泊5日の旅に行ってきました。

個室の寝台とは言え、年寄には無理がありました。在来線を走る電車です、かなりガタガタ揺れるし音もなかなかうるさいし、おまけにお布団も枕もカチカチで参りました。気づけば、当たり前ですベッドではなく寝台でしたね。

一睡もできず仕舞いでした。

 

お気楽なこの旅の目的はと言えば、出雲で食べる本場の出雲蕎麦と、ぜんざい発祥の地と言われているこの地でぜんざいを食べることでした。蕎麦は、長柄の叶内と等々力のだんだんに慣らされているせいか、黒くて硬くて香りはいいのですが、ちょっとボソボソする感じで……。玉子とおかかと山芋の三段それぞれに、つゆをかけていただきます。つゆはいいけれど、蕎麦が……。

ぜんざいはグーでした。いい小豆が上手に炊いてあって、小豆のいい香りが優しい甘さと相まって、そして白玉との相性が良くて旨かったですよ。結局4日間でお蕎麦は2回、ぜんざいは4回も食べてしまいました。

ついでに山陰の3名湯の玉造温泉と三朝温泉の二つのお湯に、たっぷりと浸かってきました。もちろん出雲大社にもお参りして、パワーをいただいて、松江城から堀川の遊覧船に乗って、ほんのついでに茶道具の田部美術館で古楽山の刷毛目茶碗や俵形茶碗、黄伊羅保茶碗、そして織部柳に橋図茶碗を観て、またまたついでに足立美術館で、日本一と言われるお庭と河井寛次郎と北大路魯山人と横山大観を、ついでにじっくりじっくりと楽しんで来ました。