昨年の秋に成形した、あの30cm超えのUFOみたいな壺が、昨日の窯からやっと焼き上がってきました。

 

今日から二日間の予定で館山でしたから、少々気持ちも落ち着かない中での本焼成でしたが、まあまあの出来でほっとしました。これで今夜は新鮮なお魚を思う存分堪能できます。

 

成形直後の重量が約7.5kg、素焼きしても5kgは下りませんから、重い、ただ重い。それも球体で持ちにくいときています。口まわりと小さなごけ高台内と胴の2ヵ所を、手で持つスペースとして絵付けをしないようにしたけれど、何しろ球体だから持ちにくくて、絵付けするにも往生しました。そしてその後の釉薬掛けも、変な体勢での釉薬掛けの連続です。腰痛が始まりそうでびくびくでした。こうしたものの絵付けや釉薬掛けを、他の人はどの様にしているのでしょう。何か上手い方法があるのかしら……。

 

今日からの館山行を想像しながら、サザンの”バラッド3”、”海のYeah”そして”葡萄”のCDを聴きながら、絵付けロクロに乗せて、ただただ筆が動くままに心の思うに任せて、描きにくい中でもルンルンで楽しみながらの絵付けでしたが、描きたいものの全部を描き切れずに終わってしまいました。次はもう少し大きな球にしなければと思いながらも、釉薬掛けを考えると躊躇してしまいます。

 

昨日の台風一過の陽ざしがキラキラと輝いている中、駐車場の入り口の以前作った信楽風の花入れの間に、転がしてみるとなかなかの景色です。伸びた雑草とのコントラストも綺麗です。こんな壺が加わるだけでも、南西の庭の景色が変わって見えます。