深沢のイタリアンレストランのスぺランサエッセで、美味しいイタリアンに感動です。
壊れ続けているであろう僕の膵臓に、一番のタブーは「あぶら」です。植物性の油も勿論動物性の脂も厳禁の体になってしまっています。そんな中、時々行きたくなるのが外食ですが、「あぶら」抜きの外食は皆無で、蕎麦屋と寿司屋と和食のほんの一部だけでしたが、世田谷でも僕に美味しいイタリアンを食べさせてくれる救世主が、現われてくれました。「あぶら」抜きイタリアンに果敢に挑戦してくれたのが、桜井真吾シェフです。
この日のお料理です。
●優しい旨みいっぱいの冬野菜のスープ。
●ベイビーリーフなどの生野菜の上に、薄くスライスした蓮根と紅大根と舞茸をカリッとローストしたものをちらして、バルサミコ酢とビネガーでいただくサラダ。
●ズワイガニとフルーツトマトに深谷ねぎのあまみのパスタ。
そしてメインは、
●真鯛のロース ブラッド オレンジソースでした。
油を使わずに、皮にパリッとした食感と香りをだすためにデューラムセモリナ粉を、軽くはたいて焼いたそうです。香ばしさと歯ごたえに軽い塩味が申し分なくいいのです。そしてそこにあまい真赤なソースが、こんちきしょうと思わせるほどに合うのです。京都の筍のロースと、熊本からのそら豆は網焼きで、鹿児島の菜の花は軽く湯がいて……。
食材もさることながら、「あぶら」が使えないために、微に入り細に入りに手が込んでしまったがゆえの料理の美味。辺鄙な世田谷の深沢では、もったないほどの若い才能です。美味だけでは、言い表せない全てが秀逸でした。
美味しいクリスマスプレゼントをいただきました。美味からは、生きるエネルギーと生きる希望が得られることを、実感した日でした。ありがとう。桜井ご夫妻に心から感謝です。
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