カップに続き、こちらもやはり昨年の最後で最初の焼成から出てきたお皿です。
これもやはり何とも古臭く感じる、昭和レトロ風です。
古臭いとかなんとか自分で言いながらも、少々気に入っているところがあったりしています。
白土のカップとは違う、中赤荒土に信楽の白土をブレンドした淡い黄土色の土に、薄めの飴釉も濃い目の織部釉もちょっと渋くていい感じです。そして、白化粧土と白マット釉とのわずかな白い色と表情の違いも、味わいだと思っているのですが…。
冬ごもり中の東京での仕事や通院の無い日などは、山之郷のアトリエから大量に持ち込んだ粘土で、日長一日手びねりの粘土遊びで我慢しています。
リビングの狭いテーブルの上での手びねりでの作陶ですから、所詮大きなものは作れません。カップや湯呑やご飯茶碗程度がせいぜいです。
それでも手びねりには、電動ロクロとは違う良さがあります。指跡が残ったり少々いびつに変形していたりと、手作り感満載の温かみのある味わいの器が、出来上がったりします。どちらかと言えば電動ロクロより、手びねりの出来上がりの方が僕は好きです。
とは言え、粘土遊びに夢中になり過ぎて、床やテーブルが汚れ、女房に怒られながらの作陶が2月いっぱいまで続きます。
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