東京での冬ごもり生活で作り続けた手びねりカップの一部が、少しずつ焼き上がっています。
やっと温かくなってきた、遅い春の陽をあびてキラキラしています。亜麻色の光が、飴釉薬の明るい茶色に反射して、オレンジ色に輝いています。ゴールデンウィークをむかえて、心なしかカップの影も短く濃くなったように見えます。
ここからは、アトリエでの本格的な粘土遊びと窯焚きが、思う存分できます。もうワクワクしています。そして寝不足状態が続いています。
倍以上の容量になったお窯は、窯詰めの際に両肩まで入れることができるスペース的な余裕もあって、ストレスレスで窯詰めと窯焚きができます。
4月後半から梅雨までの間の山之郷は、一年でもっとも美しい僕の大好きな季節をむかえています。周辺の木々の新緑の芽吹きや、ママズベリーの久ちゃんの苺摘み、庭にはふきやセリや木の芽が、お隣の竹林では筍掘り、そしてもう少し経つと、南西の庭のにせアカシアの白い花の甘い爽やかな香りに誘われた、熊ん蜂たちの羽音が庭中に響きます。その後ブルーベリーやジューンベリーや木苺の甘酸っぱい実りと、暗紫色の甘い桑の実と続きます。作陶だけでないアトリエの魅力がいっぱいです。
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