南西の庭のオリーブの木の下の龍の鬚の脇に、ひっそりと置かれていたオブジェです。
アーティストは勿論、親鳥です。
本体は直径7~8cmですから、シジュウカラやメジロやウグイスなどの小鳥でしょうか。
巣立つ前の卵を見たかったのですが、そうすると親鳥の名が分かったのですが…。
でもまあ、上手く巣立ってくれた後で良かったと、幸せな気持ちにもなっています。
巣材の全ては、アトリエの庭にあるもので出来上がっています。蛇やカラスなどの外敵からのカモフラージュに利用したのでしょう、大きな色の違う琵琶の葉の存在感が、この巣の繊細さを強調しているようで、思わず見入ってしまいました。
棕櫚の繊維を主材に、親鳥の羽毛や紫蘭の枯れ葉等々、同系の色合いの中に、テクスチャーとマティエールの違いが、なんと美しいのでしょうか。
小鳥たちの命の営みが、アートなりました。
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