東京での越冬中の手びねりカップの続きです。
今年作った百数十個の全てが四つ足高台です。
削り出しによる足と、後から付ける足との違いも面白く、そして足を作ったり取り付けたりするのも何とも楽しくて、出来上がってみれば、不格好で不器用な感じも好きで、終わってみれば作ったカップ全部に足が付いていたと言う訳です。
通常の高台と比べると、多少の使い勝手や安定の悪さも、見た目の姿や形の面白さで、勘弁してもらいたいところです。
信楽の白土に少々赤土を加えたブレンド土に、白化粧をして、針で掻き落とし柄を入れ、素焼き後黒釉を拭き取りによる施釉をし、全体に薄めの黄瀬戸釉を霧吹き掛けしました。
信楽の並土の白土で成形し、白化粧してから素焼きし、ここに弁柄で庭の草花を絵付けした後、石灰透明釉と織部釉を掛け分け本焼成しました。
焼き上がりのクリーム色の地肌が、カップ全体を柔らかくみせてくれています。
この色のどこが白土なんだろう。これってクリーム色ですよね。
信楽の中赤荒土に白化粧して、針で掻き落とし柄を入れ、素焼き後に拭き取りによる施釉をし、ここに薄めの飴釉と織部釉をスポンジで入れ、その後全体に薄めの黄瀬戸釉を霧吹き掛けしました。
黄瀬戸釉が掛かり過ぎて、織部の緑がかなり薄くなってしまったけれど、薄めにした飴釉が鉄錆びっぽくていい味になっています。
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いまこ (月曜日, 15 5月 2017 22:24)
カップがたくさん仕上がりましたね。
四ッ足高台のカップはとても不思議で、無造作に付いた足が可愛いくて最初は笑ってしまいましたが�見ていると味があっていいカップですね�
koh (水曜日, 24 5月 2017 16:14)
いまこさん
コメントありがとうございました。長らくご無沙汰しています。作陶に没頭するあまり、お返事が遅くなってしまいました。ごめんなさい。お褒めいただき、僕もカップも喜んでま~す。少々使い勝手が悪いけれど、姿形が気に入っています。四つ足一つプレゼントしますね。次回お会いしたときにでも…。