信楽の白土2対赤土1のブレンド土で、楕円の石膏型での型作りです。
約8mm程度の厚さに伸ばした粘土で型どりをして、口周りが動かない程度に乾きはじめたところで、ボールの口周りには押し印でジグザグ柄を、内側には線彫りで滑らかな曲線の柄を入れ、素焼き後に白化粧土を象嵌しました。象嵌柄の小さな円は、女房が伊勢丹の香水売り場で貰ってきた、香水の試供品の小瓶です。少し大きなものは、口紅のキャップや化粧品の瓶のふたなどです。使えるものは何でも使います。そうそう小さな白い丸は、ナチュラルローソンでもらった、丸い竹箸の先と元で押し柄にしました。
織部釉と艶黒釉、海鼠釉、鉄赤釉の四つの釉薬を口周りのぐるりに適当に施した後、ボールの表裏全体に黄瀬戸釉を倍に希釈したものを、霧吹き掛けしました。
希釈した黄瀬戸釉薬を霧吹き掛けする魅力は、微かに出てくれる緋色の美しさでしょう。濃い目に掛かったところは土の色そのままで、薄めに掛かったところには、魅力的な緋色が現れます。これを黄瀬戸薄めの霧吹き掛け緋色効果と、僕は名付けています。そしてこれが好きで、ついついやってしまっています。
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