信楽白土の炭化焼成カップです。
弁柄をたっぷりと含んだ太筆で、丸やストライプ柄を、素焼きのカップからはみ出すような勢いで、一気描きです。
描き始めるともう止まりません。花でしょうか葉でしょうか枝でしょうか、構わずやりたい放題描き殴ります。あはははっ、ちょっと描き過ぎたカップは、白いところがわずかに残るだけ、持ち手を残して真っ黒になってしまっています。そして弁柄が濃い目になってしまったところは、炭化の特徴のメタリックな真っ黒な鉄の表情で、なかなかいい感じです。まさに硬そうな、冷たそうな錆びていないあの黒い鉄~って感じです。
見るからに硬く焼き締まったカップの口周りを指先で弾くと、キンキンと金属のような高い音がします。粘土素地の表面には、粘土の中から黒い雲母や石などが滲み出てきているような、なかなかいい雰囲気を醸し出してくれていて好きなのですが、真っ黒過ぎたカップの使い勝手は、いったいどうなのでしょうか。まずは医者から止められているけれど、ミルクたっぷりのカフェオレから頂いてみます……。
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