織部大皿

40cmの板作りの織部の大皿です。

 

信楽のブレンド土を手で叩きながら大きく伸ばしてゆきます。周囲の多少の凸凹も指跡も景色です。それでも、極端に厚いところや薄いところがないように気を付けて、粘土の周りを回りながら、全体に叩き倒すような勢いで、叩き続けて叩き続けて3~40分ほど、約4kgの粘土が直径50cmを超える大きさになってきます。結構な力で叩き続けていますから、額にはジンワリと汗までかいてきます。だんだんと手の平は痛くなるけれど、バンバンという大きな音も耳に慣れてくるころには、どんどん大きくなってくるし、気分もスッキリしてくるから不思議です。

アトリエでは、ほとんどストレスがない生活をしているはずなのだけれど、生来のわがままな性格でしょうか、作陶で思うようにゆかないことがあったり、焼き上がりで予定していた釉調が得られなかったり、遂には、素焼きで水蒸気爆発をさせてしまったり等々。気付かぬ内に、さまざまなストレスにさらされていたようです。

 

それでも焼き上がりが思うようにいって、大好きな織部の深い緑色が得られた時などは、それまでの全ての事がどうでもいいことになっていることがしばしばです。

指跡やヘラの跡に織部釉薬がたっぷりと溜まり、緑釉の濃淡となって大皿に表情を作ってくれています。そして、弁柄でつくしんぼ柄の下絵を描いたところは、黄瀬戸釉を希釈したものを霧吹き掛けです。

作っている時には、50cmほどの大皿だったのですが、出来上がってみれば一気に2割ほどつまって、40cmになってしまいました。いや~っ、ちっちゃ~っ。

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コメント: 4
  • #1

    今子です�✋ (土曜日, 08 7月 2017 19:05)

    久しぶりに覗かせていただきました。
    織部はいいですね。お皿の形でいろんな味がでます。私も大好きです�
    白吉のお皿も素敵ですね。顔の穏やかな表情がなんとも…�優しい気持ちになります。
    最近は大物ですか⁉
    コーヒカップはいつも使ってますよ~。

    パパさん、ママさんとなかなかお会いできず残念です。8月は是非会いたいですね。

  • #2

    koh (月曜日, 10 7月 2017 07:31)

    今子さん
    ご無沙汰しています。お元気ですか。なかなかお会いできませんね。ところでこの雨、ご実家の方は大丈夫だったのかな。

  • #3

    三郎兵 (日曜日, 23 7月 2017 09:08)

    つくしもよいけど、タンポポもまた可愛くて見ていてほっくりします。

  • #4

    koh (木曜日, 27 7月 2017 12:16)

    三郎兵さん
    先日アトリエにお越しいただいた時に、朝鮮箪笥の上のタンポポの大皿を見たんですね。僕も気に入っています。