昨年の椿柄の中皿から始まった、椿のリバイバルはついにそば猪口までに来てしまい、いまだに描き続けています。
椿を描けば描くほど面白くなってきて、きりが無くなってきてもいます。昨年の椿とは違う椿を描けたらと、思いながらまだまだ続けて行きそうです。
弁柄に水を加え、乳鉢で気が遠くなるほど磨り、これ以上無いくらいに滑らかになったところで、極細の面相筆で勢いに任せてフリーハンドで花を描いてゆきます。椿の花の間には、PICCOLO PACE PIANOの文字を、その後白い花との対比を考えながら、花芯や花びらを茶呉須で色付けします。
茎や葉は花を避けながら、太筆で一気に描いてゆきます。勢いに任せて筆を動かすと、弁柄が飛び散っていい景色です。こんな荒っぽい自然な感じと繊細な花とのバランスが、なんとも好きです。最後に、花には石灰透明釉薬を、その他には黄瀬戸釉薬を3倍に希釈し霧吹き掛けします。白や茶色の花の色と、黒い茎や葉、そして淡いクリーム色の地肌との優しいカラーバランスが、何とも気に入っています。
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