焼き上がり

前回7月16日のブログの弁柄下絵付けの織部の大皿の、焼き上がりです。

 

弁柄下絵の部分の白化粧土が薄かったようで、赤土を含んだ粘土の地色が、透けて見えるような状態で焼き上がってしまいました。もう少し白度が高かったら、織部釉の緑色とのコントラストも、織部の色も良かったはずです。全体に地味目になってしまったけれど、割らずに残すことにしました。

 

どんなに頑張っても、やはり経験がものを言うのが、この陶芸でしょう。一生をかけて追い求め、突き詰めてゆく作家が大勢いる中で、始めて10年に満たない未経験者には、偶然の神様も度々は微笑んでくれません。あああっ、、、難しいなぁ。

 

実は、この40cm超えの厚手の大皿、素焼きまでで既に4~5枚も割れたりヒビが入ったりしてい、確率は7割程度です。そして中にはあの恐ろしい、水蒸気爆発まで引き起こしちゃったものまで、あったりしています。くわばらくわばら、棚板2枚と素焼きのもの20個程度が粉々でしたが、幸運にもお窯には損害もなく、ホント助かりました。あれれっ、そう言えばこれって神様のお蔭……。今後は焼成の度に、神頼みになりそうです。