織部俎板皿

25cm×40cmの俎板皿です。

 

全体の大きさの割には、皿本体の厚さが1.2cmほどでは、足りなかったようで、残念ながら、俎板の足の付け根の四隅に亀裂が入ってしまいました。左の写真で足の近くの縦に短い白く見える線がそれです。

そして良かれと思って入れた中ほどの斜めのヘラ跡が強く入り過ぎたようで、裏には長い亀裂がしっかりと入ってしまっています。未熟者の作った窯傷が5カ所もある皿です。カップや湯呑や抹茶茶碗やオブジェなど、小さなものをいくら作っても、その延長線上に大きなものを作るノウハウは得られないようです。大きなものを幾つも作って、粘土と釉薬をじゃぶじゃぶドブに捨てるように、幾つも失敗することでしか、ここを克服できないようです。

焼き上がったばかりの、この傷ものの皿を割ってしまおうと思ったけれど、ヘラ跡も蛇腹の押型印も、そして織部釉の濃淡も悪くないので、後日金継ぎをして使ってみようと思っています。