60代最後のお誕生日をこのケーキがお祝いしてくれました。アトリエ近くにある、パティシエール ナオさんの15cmのバースデイケーキです。
油脂がダメな僕の体にも、安心して食べられる嬉しいケーキでした。
肉も魚も乳製品までもが含む油脂の摂取量が、一日小さじ一杯(5cc)までとなってしまっている僕の体です。お肉と言えば鶏の油も皮もない胸肉かささ身までですので、どうもエネルギー不足になってきているようです。そしてその不足分を補うように、いつも甘いものを体が欲っているような状態です。
焼き菓子も生菓子もほとんどの洋菓子が、この生クリームとバターといった油脂を使っているため、食べられなくなっていたところでの、ケーキでしたから感動でした。これがノンファットでできたケーキとは思えないほどの美味しさでした。
9~10層に重なった可愛いピンクのケーキを口に含むと、甘い香りと甘酸っぱい苺のババロアのような層と、米粉の抹茶のスポンジや豆乳と葛などのそれぞれに重なり合った層が、口の中で繊細にハラハラと崩れてゆきながら、味や香りや食感までもが、生き生きと口の中と鼻腔を、美味というテーマを持って刺激してきます。ああっ、何年ぶりのケーキでしょうか。一口一口を味わいながら、感動しながらいただきました。
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