シンプル

京白土に黒呉須と茶呉須の抽象柄のカップです。

 

何時ものてんこ盛りの描き過ぎ傾向にある絵付けから、何とか描き過ぎにならないように、出来るだけ描かずに踏ん張ったつもりのカップです。

描き過ぎ&描き続ける楽しさと気楽さから、描かない難しさと、描くのを止めるタイミングの難しさを、痛感しながらの絵付けでした。

 

あはははっ、嫌になるほど、そして驚くほどの我慢が要りました。

焼き上がってみれば、このシンプルさも悪くなさそうです。そして嫌いでもない自分がいます。

さて、こうしたシンプルさの中に、自分らしさを上手く表現してゆけたらいいのですが…。

 

絵付けのある外側は、艶のある透明釉薬で、内側は、白のマグネシアマット釉の柔らかな表情の釉薬で、やはりシンプルに仕上げました。