久しぶりの織部の抹茶茶碗です。
描きたいものを描きたいだけ、気が済むまで思いっきり描き続けてみたら、隙間なしの柄だらけのこんなお茶碗になってしまいました。
織部釉薬の緑色の発色も心なしかうまくゆき、久しぶりの織部茶碗としては満足の出来でした。内側に軽く締めた口周りも、胴のゆったりとした膨らみも気に入っています。
明日にでも濡れ縁で、薄めのお薄をいただくのが楽しみです。見込みはゆったりと広く、お茶が点てやすいだろうか、胴から高台にかけて、たなごころへの納まり具合は、手のひらに感じる湯の温度は、そしてお薄の色と織部の緑色とのコントラストは、などなど…。
9角形の口作りの景色と口あたりは、どんな感じなんだろう。気になることと楽しみにきりがありません。
陶芸の醍醐味は、器としての用途を求めながらも、自らのオリジナリティを探し創り続ける楽しさと、そして焼き上がった器を使って、普段の生活を愉しむ面白さでしょうか。
窓から差し込む春の陽ざしが、テーブルに写り込んでいて、思いもよらないいい写真になっています。
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三郎兵 (土曜日, 14 4月 2018 11:21)
力強さを感じる抹茶碗に和菓子は何を召し上がりますか?
koh (木曜日, 19 4月 2018 11:44)
三郎兵さん、度々のコメントありがとうございます。ここ山の郷では、なかなか美味しい和菓子が手に入らず、残念ながら買い置きの、いつもの虎屋の羊羹で、お薄をいただきました。