彫刻家の清水雄一氏からいただいた野焼き用の粘土で成形し、初めての野焼きで焼いた器です。
何しろ初めての野焼きですから、何からどの様にしたらよいのかも分からず、まずはたき火の中に入れて焼けば良いだろうみたいな感覚でスタートしました。庭の隅のドラム缶の周りには、焚きつけ用の新聞紙やダンボールや雑誌類、そして一昨年切った隣地のどんぐりの木などの大量の薪を準備しました。
火を点け、ドラム缶の中の火が安定したところで、成形してから一週間ほど乾燥させた作品を、ドラム缶の上の網の上で4~50分ほど炙ってゆくと、もう既にしっかりとした熾火もたっぷり出来あがってきています。
その中に作品をそっと置き、たっぷりの薪を加えてゆき、ゆっくりゆっくり3時間ほど薪を入れ続けて焼いてゆきます。そしてそのまま明くる日までの約24時間ほど放置です。まだドラム缶の底の方には熾きが暗赤色に光っていますが、作品を一気に取り出します。白い灰を全体にかぶった、まだ熱々の器を地面の上に転がして、自然冷却です。程よく冷えたところで水洗いして、やっと焼き上がりの全貌が見えてきます。
真っ黒な地肌の焼き上がりの中に、何が功を奏したのでしょうか、綺麗な虹色がみえます。そして持ち手の一部には鮮やかな緋色まで出てくれています。この出来上がりに満足をしていますが、次回もこれが得られるかは、かなり疑問ではありますが、この野焼きの魅力にハマってしまっています。
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sowa (金曜日, 29 6月 2018 10:03)
野焼きの作品いいですね。黒い色の中に虹色もあって、緋色もいい所に出ていますね。この器、いったい何に使うものですか。
koh (土曜日, 30 6月 2018 09:40)
偶然できた虹色も緋色も気に入ってます。そして野焼きを焼いている時も、好きな火をずーっと見ることができて楽しめました。生贄の血は兎も角、一応祭器のつもりです。