6寸の皿とカップ

ここにきての、お気に入りの絵の題材は、山芋のつると、どくだみの花です。

 

散歩道の周辺の木々には、愛らしいハート型の緑の葉が規則正しく巻きついています。葉の間からは、触手を伸ばすように繊細な蔓が、見た目の繊細さとは真逆の強情さで、絡みついています。散歩の度に見つける度に何度も描いてしまっています。葉が枯れた秋には、お洒落な花の様に開いた種が、アトリエのドライフラワーのリースになります。

 

そしてアトリエの庭の邪魔者のどくだみです。抜いても抜いてもどんどん増え続け、いまではどくだみの庭のようになっています。庭を仕切っている女房は、この独特な香りが好きになれないと言いながら、既に諦め状態でいます。

今後は、この厄介ものでお茶を作るか、化粧水を作るかだとか……。

でも僕にとっては、この可憐な白い花とハート型の葉が、絵の題材には持って来いなのです。香りもパクチーのようで、気にもなりません。信楽の赤土に土鍋白土を多めに加えた粘土に、弁柄で下絵を描き卯の斑釉薬を施しました。カップの内側はマグネシアマットです。どうしてもムラな施釉になってしまう、厄介な卯の斑釉薬。釉薬の掛けむらも指跡も、かえっていい景色です。

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コメント: 4
  • #1

    三郎兵 (水曜日, 18 7月 2018 09:45)

    我が家のほんの少しのスペース(猫の額位)は、今年はシソの葉だらけです。去年の種がこぼれて、
    一面にシソです。シソのお蔭で雑草が出てきませんでした。。これもいいなぁです。

  • #2

    koh (金曜日, 20 7月 2018 09:41)

    三郎兵さん
    紫蘇の方が食材として使い勝手がいい。赤紫蘇なら梅干しや紫蘇ジュースに、青紫蘇なら豚肉に巻いたり、お刺身と一緒に楽しめますね。そして何より香りもいいし、庭の景色だって、どくだみより断然いいですよ。アトリエでは、なにしろ雑草とどくだみが、庭で一体化してますよ。

  • #3

    sowa (金曜日, 20 7月 2018 10:10)

    我が家の庭も今年は雑草が大繁殖しています。年寄にとっては、連日続く猛烈な暑さの中での草取りがままなりません。厄介者のただの雑草も、お皿やカップの上で美しい絵になっていますね。

  • #4

    koh (土曜日, 21 7月 2018 09:30)

    sowaさん
    草刈りは、春から夏にかけての永遠のテーマのようです。草刈り機でやれるところはやるのですが、それでも、この暑さにうんざりです。
    ここまで降らないと、手では厄介ですよ。まあ、雨を待ちましょう。