柿と南瓜と蕪

仕上がり9cmほどの柿のオブジェです。

 

中身が空洞になるように、手の中でクルクル回しながらの手びねり成形です。出来上がったいびつな玉に蔕と枝をつけて、櫛目と竹串で小さな穴をあちらこちらに押すと、渋柿の雰囲気がでてきます。

 

素焼き後、弁柄で庭の柿の木の周りの草花を下絵付けです。卯の斑釉薬からのぞく弁柄の赤い鉄さび色の発色が気に入っています。

こちらは、柿より一回りほど大きな、かぼちゃのオブジェです。

 

白御影土を手びねりで、中は空洞にした作りなのですが、何んと言っても重いのが難点です。かぼちゃの肌あいを、櫛目や渦巻き柄などの押印で表現したかったのですが…。

 

蔕は青呉須で着色し、還元焼成しました。ボディー全体には黒い斑が出ていて、怪しいキノコのようにも見えます。

柿より一回り大きいサイズの聖護院大根です。

 

赤土が入った信楽土のいろいろな残り物のブレンド土です。これこそ白御影土で還元焼成が良かったようです。粘土の選択より、早く作りたい欲求が強すぎて、気が付いたら作り始めてしまっていました。

 

ブレンド土の色を反映していて、釉薬の色の上がりは、今一つです。

 

ここが陶芸の難しさでしょう、きちんとした計画こそが、納得の出来上がりを約束してくれるはずなのですが……。

 

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    三郎兵 (火曜日, 14 8月 2018 09:03)

    オブジェもいいですね。作って見たくなりますね。毎日暑いですね。やっとお盆まで来たと言う感じです。でも今年の夏はまだまだ長そうです。

  • #2

    koh (木曜日, 16 8月 2018 08:12)

    三郎兵さん
    いつもコメント、ありがとうございます。そうそう、オブジェ作りも楽しいですよ。昨日から、仕事と通院で東京ですが、夜になって窓を開けても熱風が吹ています。やはり今年は、異常な暑さですね。もう、山之郷のアトリエの涼しさが懐かしいです。