クリムトのカップ

台風15号から19号に続く一昨日（25日）の大雨で、アトリエのある長柄町は冠水と土砂崩れによって大きく被災してしまいました。お友達の家が腰まで浸水したり、土砂で半壊したりと、最悪な状態です。15号の暴風雨、19号の大雨、そして今回の容赦ない豪雨です。二つの台風ですでに痛めつけられていた山には、保水する力は全くなかったようで、あちらこちらの山が崩れ、道も寸断されているようです。

幸いにも、この一週間は東京で仕事と通院でしたので、一昨日からお友達と陶芸の生徒さんに、電話し続けています。そして何もできない無力さをつくづく痛感しています。

一段と寒くなってきました。寒い季節に向かっているこの時期、ただただ心配です。

ワイフの誉め言葉でしょうか、このカップが焼きあがった時に、クリムトのようだと言ってくれました。グスタブ クリムトに対して、本当に身の程知らずでおこがましいのですが…。

このカップ名をクリムトのカップにしました。

赤や黒、黄色やベージュ色の下絵付けの上から、少々見えにくいけれど金上絵を施しています。

写真より実際の金色の発色もよく、全体に掛けた黄瀬戸釉の艶消しの地肌に、艶のある色下絵にキラキラの金色です。ちょっと漆の雰囲気も感じられます。