手付きの織部鉢

昨年の4~5月頃だったでしょうか、あすみが丘のフルリールさんから、絵の描材としていただいた、小葉の瑞菜(こばのずいな)の弁柄下絵の織部鉢です。この花のお陰で、久しぶりの織部鉢を作ることができました。

口周りを厚作りに、多少の重さもかまわずに、大き目の手付きの鉢にしました。

令法(りょうぶ)に良く似ていますが、こちらの方が花の姿が繊細でまとまりも良く、特徴の少ない枝や葉はシンプルで描きやすく、思わず何枚かスケッチをしていました。

いただいたこの日の夜の月が冴え冴えと美しく、思わず外に出て月光欲をしてしまいました。

足元の黒々とした影とアトリエの白く光る壁にアイビーの濃い影が印象的な、モノクロームの世界だったこの日を、今でも覚えています。

 

天中にある冴えた月とアイビーと小葉の瑞菜の鉢です。

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    お京 (木曜日, 13 2月 2020 22:49)

    織部好きにはたまらない、待ちに待った緑釉の鉢です。何年ぶりでしょうか…。思わずコメントしてしまいました。織部のものも、もっと拝見したいです。

  • #2

    koh (金曜日, 14 2月 2020 10:32)

    お京さん
    コメントありがとうございます。
    織部のものが少なくなったように感じますか。色下絵の作品にも織部は使っているのですが…。
    今は、この色下絵のものと、呉須の染付けでちょっと夢中になっています。きっとその内、織部がまた始まりますよ。